2015.12.18
アニメゲームマンガ業界で絶対内定に結びつかない「応募時の振る舞い」について
「泥棒を捕らえて縄を綯う」という言葉がありますが、求人広告会社の立場から言い換えるならば「応募してからポートフォリオ作る」だな・・・と思います。これまでラクジョブにはあらゆるクリエイター募集の記事が載りました。応募の際、必ず皆さんにはエントリーシートをご記入頂きます。エントリーシートには名前、生年月日、自己アピール、スキルシートや簡単な職歴等を書くようなスペースがあります。
掲載中の人事担当者と話していてよく聞くお悩みが「エントリーシートの中身がスカスカ」「書類が来ない」といったものです。そもそもゲーム開発会社やアニメ会社、中小出版社の場合は人事担当者がそのまま社長だったりもします。そういった、採用した後でも応募者の運命を握るような人達に最初に「あなた」を印象づけるのが「エントリーシート」と「履歴書」「ポートフォリオ」なのですが、あまりにこれを軽視しすぎると応募した瞬間に不採用!となってしまいます。
画像内にも書きましたが、これは最もよくある「ダメ」な例です。まず生年月日!意外と皆さんこれを「2014年」など最近の年にしています。今すぐログインして見直してください。この部分は企業側には「○歳」として表示されるため、「1歳」「0歳」「-1歳」といった応募が殺到することになるわけです。応募者の年齢は、スキルがその年齢に見合っているかどうかを判断する重要なファクターのため採用担当者は必ず注目します。にもかかわらず年齢が事実上不詳であれば・・・「年齢を聞く手間をかける」のと同時に、「年齢もまともに入力出来ないのか」という悪印象が残ります。
また、自己PRもかなり重要です。「やる気だけは誰にも負けません」という自己PRは、10人見れば3人書いています。1000人いれば300人。もう全員でタッグマッチさせて、勝ち抜いた人だけが「誰にも負けないやる気を持っている」と書く許可を得られる、という天下一武闘会を開きたいくらいやる気のオンパレード。「頑張ります」「根性はあります」も同様です。逆に言えば、こういった余りによく見るアピール文章は、人事側は見飽きています。見たらすぐ不採用になるくらいだと覚悟してください。自己PRの文章は「気合い」「やる気」といったような抽象的なものをアピールするのでは無く、具体性を必ずアピールすることが大切です。「××というゲームタイトルのディレクターとして○年間活躍した。その際に売上を×%増加させた」というような数値を入れた話が最も良いでしょう。一方で未経験の場合は、いかに自分がアニメゲームマンガをビジネスとして研究しているかをアピールしましょう。
アニメゲームマンガ業界に就転職するならば、アニメゲームマンガが好きなのは当然です。でも、アニメゲームマンガ業界は愛だけで乗り越えられるようなヤワな業界ではありません。どうしてそのコンテンツが売れているのか?という視点はどの業界でも必須ですし、クリエイティブ側であればいかに効率良く完成度の高いものを納品するかが問われます。こうした「仕事」としてのクリエイティブのとらえ方が、未経験者には特に問われます。もしあなたが未経験者でアニメゲームマンガ業界への就転職をめざしているのであれば、あなたの就職したい仕事でどう成果を出すつもりか、という部分をアピールするのが最も効果的です。
同じように、自分の職歴を書く場合も職務内容はできる限り詳しく書きましょう。プロジェクトの具体名まで明かさなくて良いですが、関わったプロジェクトの規模、そこでの試み、結果については最低限まとめましょう。上の図のように「××として勤務」だけでは、採用担当者はあなたをどう判断すれば良いのかわかりません。
そして最後に、スピードです。応募後「応募書類(ポートフォリオや履歴書)」を送ってください、という通知が企業から来る場合は多々あると思いますが、この提出が1週間も遅れるともう採用の確率はぐんと低くなります。最初に言った「応募してからポートフォリオ」はこの例で、会社に合わせたポートフォリオを・・・という準備をするばかりに送付が遅くなり、やっと遅れたのが2週間後だった・・・ということになるともう悲惨。2週間の間にもっと良い人が応募している可能性ももちろんありますし、2週間もあれば1回2回面接もできてしまいます。最悪あなたが書類を送った頃には別の人が採用されているかもしれません。
こういった部分に気をつけて、是非素早く効率の良い就転職活動を行ってください!