2016.06.03
ゲーム業界で「出向」という働き方は、賢い選択なのか?
急激に増える出向ニーズ
最近、出向として働いてくれる人材を求める声が特に多くなっています。ゲーム業界は全体的に常駐型では無く受託開発がメジャーでしたが、ソーシャルゲームなどすぐに運営へ移管するタイプの仕事になってからは「現場で指示をしたい」「ズレを無くしたい」という声が高まり、常駐・出向できる人材への訴求が高まりました。SAPさんからも開発元請会社様からもよく「出向できる人材いませんか?5名必要です!」というようなお話しを伺います。また出向専門の会社さんも随分増えました。現在ラクジョブにも出向系の会社さんが複数掲載をされていますが、5年前は2社程度だった掲載数も、今では10社近くになっています。今回は、その中でもラクジョブとのお付き合いが長い株式会社ロータス・高橋様への取材も踏まえて出向という働き方について考えるための記事をお届け致します。
さて、出向と聞くと「派遣」「プロジェクト契約」という印象から、「プロジェクトが終わったらいつ仕事が来るかわからない」「落ち着いた職につけないのでスキルアップに向かない」というイメージを持つ人がいます。しかし、それであればこんなに出向の会社が増えるわけがありません。出向でも現場で信頼され、段々ディレクションへ昇進するという例も少なくありません。
今回の記事のためにお話を伺った株式会社ロータスでは、「1年、2年といった長期の出向が多く、プロジェクトに付くという人ばかりです」とのこと。もともとはグラフィッカーとして出向へ向かった人材が、信頼されてそのゲームの重要ポジションに付き、ゲームの運営会社が変わっても担当を任されるという例もあったそうです。技術的なスキルアップはもちろん評価も上がり続ける好例と言えるでしょう。
働きやすさの保証
また、出向の大きな利点は「労働環境を守る」という働きです。出向している人達の勤怠管理を行うのは所属会社ですから、きちんと働いた分の給与を振り込むことができるよう厳しくチェックしています。サービス残業や土日無給出勤ということはありませんし、何となくの雰囲気でダラダラ働いてしまうこともありません。また、クリエイター自身が出向先の職場と何かしらのトラブルや悩みを抱えた場合でも、株式会社ロータスのようにサポート体制がしっかりしている会社ならば、解決方法を模索してくれるだけでなく別の活躍出来るプロジェクトを探すことも出来ます。
評価制度がきちんとしていれば昇給もありますし、何より会社に勤めている時に「会社の空気」によって何となく不利を被っているかも・・・?というような問題を査定してくれる第三者がいることはかなり心強い環境です。
1人での転職活動より早く決まる
また、例えばフリーになって転職を検討しているという方の場合、どうしても初めての転職活動は慣れたものではないですし、企業を自分で調べて書類を書いて応募して・・・というプロセスはかなり手間です。個人で調べることが出来る人材ニーズもそう多くは無いので、体力的にも精神的にも疲弊してしまう場合もあります。株式会社ロータスはそういった方からの応募も受け付けており、その場合はクリエイターがやりたい仕事や環境を検討した上で、最適な会社さんとの面談へと早いテンポで進めることが出来ます。
株式会社ロータスでも「複数社に履歴書を送ったが、合否の連絡がものすごい遅い」というクリエイターさんから応募があった際に、ヒアリングと企業へのアプローチをして1週間後、面談へ至ってすぐプロジェクトが決まったという例がありました。経験者だからこそ出向を活用するという方法もあります。出向という働き方には実は可能性がかなり詰まっているのです。
1社に尽くすメリット、数社をまたぐメリット
もちろん、複数社に出向ではなく1社にずっと勤めたい!という人もいるでしょう。勤めたい開発会社さんの雰囲気や、SAPさんであればその会社が全体となって生み出す理念、作品へついて行きたい!という場合は特にそうです。しかし仕事内容だけでなく、仕事環境や働き方も考慮した上で出向の道を選ぶのも1つの手でしょう。
ソーシャルゲームビジネスが活発化し、どの会社が覇権を握るかまだわからない現在、「その時に求められている場所で働く」という働き方はある意味安定しています。もちろん、そのためにはきちんと皆さんのキャリアに親身になってくれる会社が必要ですので、見極めは行うようにしましょう。
今回取材に協力して下さった株式会社ロータスでは、2DCGデザイナー、3DCGデザイナー、プログラマーの3職種を募集しています。
開発会社さんの社内風景はフィギュアやゲームがたくさんありますが、置いてある場所は殆どデスクの上です。デスクの上は社外秘の情報がたくさんあるため、掲載写真は殺風景になりがちです。そのため、応募の際は「仕事のやりがい」などの文章部分を重視されることをオススメします!
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