2016.01.21
転職とアニメゲーム漫画業界 転職は何回までOK?暗黙の常識「転職回数」について
ラクジョブはアニメゲーム漫画業界に特化した求人広告サイトであり、ユーザーさんの殆どはアニメゲーム漫画業界への就転職を目指す方々です。しかしながら我々スタッフは、求職者の方よりも採用担当者様とお話する方が多く「企業側の論理」「企業側の常識」をよく意識するようになりました。しかしこれはもしかして求職者の方には伝わっていない・・・?ということで、今回はアニメゲーム漫画業界に知られる「就転職、暗黙の常識」についてお話しします。
転職回数は3回まで?!
タイトルにもありますが「転職回数」について。皆さんこちらを意識したことはありますか?転職回数は多い方と少ない方で、実は明らかに選考の進み方に差が出ます。どちらの方がスムーズに行くかというと・・・「少ない方」です。例えば20代後半で既に3回以上転職している(次の職場で4回目の転職→5社目)という場合は注意が必要です。企業の採用担当者は、基本的に転職をマイナスと受け止めます。自分達も転職者の募集をしてはいるのですが、1社に1年以下しか勤続していないなどあまりに短いスパンでの転職は「うちの会社に入っても、どうせすぐ辞めるのかな・・・」という悪い印象として映ります。
最も、転職回数だけで人材を計るわけではありません。また、年齢等によっては4回以上の転職が普通というような世代もあります。ただし20代後半という、最も会社から活躍を期待されている年代が1年ごとずつ転職をしているという事実は、なかなかシビアに受け取られてしまいます。
派遣続きで・・・という場合は?
派遣の仕事をしていた人は、それぞれの派遣の仕事を職歴としてエントリーシートに書き込んで下さる場合があります。この時も派遣と明記しておかないと「3ヶ月や6ヶ月しか1つの職場にいない上に、やけに転職ばかりしている・・・適応性が低いのか?」と誤解されてしまうリスクがあるので注意しましょう。また、派遣という場合「正社員の仕事の方法に付いてこられるのか?」という心配もされていまいます。出来る限り派遣の間に身につけたスキルや、どれだけその現場で役に立てたかといった視点の記述も入れておくと良いでしょう。「3ヶ月や6ヶ月など短い期間が多いのは、あまり力にならなかったからか・・・?」と勘ぐられる可能性があるので、そういった要素は潰しておくのが吉です。
そうは言っても、1年以内の転職をもう何度もしてしまっている・・・!という方。もしあなたがまだ在職中ならば、とりあえずその仕事を最低1年は続けましょう。・・・いや、本当は2年くらい続けた方が良いくらいです。アニメゲーム漫画業界で「これくらいしたら転職するよね」というタイミングは、大体入社から3年〜といったところです。まずは腰を据えて1つの仕事に就いた、という実績を作って下さい。
もう辞めてしまった・・・という場合は、転職した理由を細かく書くことが1つのミソとなります。どの会社でも「転職が多いのはなんでだろう?」と気にすると同時に「何でこんなに転職したんだろう?」という事を気にします。「うちの会社もそれが理由で辞められるんじゃないか?」という心配がその根底にはあります。求職者側がここでよく使うのが家族の介護や「一身上の都合」ですが、これはあまりによく使われるので逆に疑われます。家族の介護が本当でも、それが今では影響が無いのか、簡単にでも書いてあった方が安全です。最も無難なものは「スキルアップのため」というものですが、どういった方向にスキルアップしたかったのか、何のためにスキルアップしたかったのか?などのコメントを挟むことが理想的です。
本当はあまり転職は勧められない・・・
しかし・・・ここまで書いておいて言いますが、そして求人広告会社なのにもかかわらず言いますが、気軽な転職は正直勧められません。理由はこれです。
ここにもありますが、転職後の年収が必ずしも全員上がるわけではありません。厚生労働省の「転職者実績調査結果」では、転職後の賃金について「増加した」が38.9%、「減少した」が37.0%、「変わらない」が23.7%という結果が出ているからです。およそ半分以上の転職者が給与については変化が無いか又は減少しており、必ずしも「経験と実績による判断」が高い年収を保証するものではありません。本当に年収を増やせるのは転職後も40%以下。こういったデータを元に考えると、転職を手放しで勧めることは出来ません。少なくとも一時的な感情の高ぶりで辞める・・・というのは長期的に見ると損もしてしまうのです。
それでも今の仕事場ではスキルアップできないと感じた時や、会社上の都合でどうしても辞めざるを得ないことはあります。その時には、自分がどういった道に進みたいのかしっかり見極めて下さい。せっかく入った会社をまた辞める・・・ということのないよう、是非「これだ」という転職をしてください。
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