2015.12.20

アニメゲームマンガ 人材採用ノウハウ 応募数を集めるためにする3つのポイント

先日「求人広告で年収が高いアピールは役に立たない」という記事を書きました。今日はそちらの続きです。

前回記事 求人広告はダサくしろ

アニメゲームマンガ 求人 採用成功法 求人写真はダサくしろ?

実はラクジョブでは先月、会員向けにアンケートを行いました。「働きたい会社とその理由」「働きたくない会社とその理由」というものです。さすがに社名入りのランキングはここでは明かせませんが、働き方のモチベーション別にまとめた結果は以下の通りとなっていました。

みんなが気にするランキングは??

みんなが気にするランキングは??

働きたい理由ランキング
1.好きなゲームを作っているから
2.ゲームのクオリティが高かったから
3.世界的に有名だから
4.一度派遣等で働いた際に雰囲気が良かったから
5.自分の作りたいコンテンツを作れそうだから

働きたくない理由ランキング
1.ゲームアプリの出来が良くなかった
2.成長の機会が少なさそうだから
3.ゲームをあまり作っていないから
4.作られる作品の傾向が好みと違う
5.会社の体質が苦手

・・・以上ですが、当然と言えば当然ですが、どこにも「年収が高く設定されているから」というものはありませんでした。基本的に応募者が見ているのはコンテンツ、そしてコンテンツに向ける会社側の姿勢です。ゲームを果たして愛しているのか?それは何となくなあなあで作られていないか?社内全体で協力し合い、ゲームを作り上げよう!という雰囲気はあるか?そういった点を応募者は最も意識しています。だからこそ「求人写真はダサく」て良いのですし、あまりキラキラしすぎた写真だと「ゲームに対して真剣ではないのでは?」と思われてしまいます。某大手SAPに対して「お洒落で楽しいを売りにしており、みんなで和気藹々と楽しくモノ創りをしたい人なら構わないが、自分は本気でモノ創りをするのに馴れ合いを重視していない」といった手厳しい意見も会員からは見られました。

明るくて和気あいあいとした・・・という職場を嫌う人すらいる

明るくて和気あいあいとした・・・という職場を嫌う人すらいる

それでは、自社でオリジナルコンテンツを出してないよ!という場合、または・・・オリジナルコンテンツは作ったけれど、正直ふるわなかった・・・という場合はどうでしょう。実際ラクジョブに掲載して頂いているお客様は8割方がメーカーではなく、平均して30名ほどの規模の中小開発会社です。しかし蓋を開けてみると、実はこういった中小企業様の方が応募率は高めです。前述したようにゲームが有名であればあるほど、その時に組んだプロジェクトチームの出来だけで会社全体が判断されます。大きな案件であれば開発スタッフがころころ入れ替わるのは良くある話ですが、そこまで気を回して求人記事を見る人はいません。また、ゲーム会社は現在弊社で繋がりがあるだけでも839社ありますが、その内名の知れたSAPやメーカーは20社にも満たないくらいです。結果として、評価としてプレーンな開発会社の方が応募率が高く、採用率も高くなるのです。

その中でも特に応募の多かった某ゲーム開発会社を挙げて、理想的な求人広告についてお話ししようと思います。その会社さんはもう掲載が終了してしまったのですが、毎月1〜2名の採用がラクジョブ経由でコンスタントに決まっており、社員数が20名に満たない頃から4年ほどずっとラクジョブを使ってくださっています。結果的に16名ほどの採用をしていて1人も辞めていません。その会社が求人記事で気をつけていたのは下記の通りです。

社内スナップショットは社員同士で撮らせる?

社内スナップショットは社員同士で撮らせる?

1. 社内スナップショットは社員同士で撮らせる

私達ラクジョブスタッフが基本的には求人記事の写真を撮影するのですが、この会社さんは途中から自分達で撮った写真を使っていました。結果としてリラックスしたスタッフの表情が沢山集まって、社風が自然に伝わりやすくなっていました。これは後々、退職者をほとんど出さないという点で役に立っています。

社内ブログを更新する?

社内ブログを更新する?

2. 社内ブログを更新する

その会社さんはしばらく自社HPを放置していましたが、求人を始めてしばらくしてから、HPに自社ブログを作り、ブログ更新担当のアルバイトを雇いました。内容としては完璧に採用向けで、社内で行われているイベント(ゲーム大会)や、ちょっとした面白い発言などを拾って更新されていました。これは応募者には効果的で「ブログが面白かったから来た」という方もいらっしゃいました。

まあまあ、一杯飲んで・・・文章を書くときはしらふです

まあまあ、一杯飲んで・・・文章を書くときはしらふです

3. 本音ベースの記事を書く

最初の内は「和気あいあい」「挑戦的」など、よく見るような文章で求人記事を書いていた当社ですが、段々それでは応募も一辺倒だと気づき「つまらないゲームは絶対作らない」「いまソーシャルゲームをつまらないと思っている人へ」といった本音ベースの言葉をどんどん書くようになりました。もちろん無理に煽るような記事というよりは、ラクジョブの会員達が心を掴まされるような言葉を最初に持ってきて、その後会社の理念を語るというスタイルです。このためPVが他の倍以上をキープしていました。

結局年収を上げても、社内の情熱をぶちまけても、記事を最初に読んで貰えなければ仕方ないという事をご理解頂き、最初にクリックされるべき写真や見出しの文章、そこから社内コンテンツへの流れを作って魅力的に自社を演出したのがこの会社の出した正解だったと言えるでしょう。

「求職者が知りたい事」を書くこと、そしてそれを見たい!と思わせるように演出すること。求人広告は「広告」なのですから、条件だけ書いても人は来ません。心を掴む求人広告を書くために、是非参考にしてください。


ビ・ハイア株式会社 平田悠貴
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PROFILE

平田 悠貴 ビ・ハイア株式会社副社長

平田悠貴

ラクジョブ運営会社で2番目に偉い人で現場で1番偉い人。東京都在住。学習院大学文学部哲学科出身。ラクジョブはこの平田さんがいなかったらもっと前になくなっていたでしょう。アニメをみて、作画が良いと良く感動して泣きます。