2016.04.26
【アニメゲーム漫画業界就活シリーズ】面接の格好に関する都市伝説
本当にスーツで良いのか問題
久々の就活シリーズ更新。今回は「就活ファッション」についてです。就活ファッションと言えば男女共にリクルートスーツ、髪が長い女子は後ろで結び、なぜか必ずベージュのトレンチ、鞄まで揃えてオール黒、というのが鉄板スタイルです。男子も、メガネやネクタイまで全てお揃い状態。あまりに似たような見た目の人達が量産されるため異様とも言える光景ですが、本当にスーツで良いのでしょうか?
よく就活で言われる「個性を出すために服装は奇抜にした方が良い」とか「印象づけるためにシャツの形は変えた方が良い」という都市伝説は本当なのでしょうか?そんなことをして大丈夫なのでしょうか?そして、そういった個性を出してくる人はどれほど存在しているのでしょうか??今回はそんな服装に関する話題を赤裸々に扱ってゆこうと思います。
「一発勝負」は勝負になるのか
そもそもアニメゲーム漫画業界はクリエイティブ寄りということもあり、スーツでなくても良いのでは・・・?という意見がもっともらしく聞こえます。スーツを着ている人の方が珍しいくらいの職種ですし、私もこの業界でスーツを常時着ている人は半分以下しか見かけません。アニメ業界ともなればこれまで数多くお付き合いした中で、2人しかスーツを着た人に会えませんでした。一方でアニメゲーム漫画業界の就活生は大体がスーツ。まだ技量を重視される動画マンやグラフィッカーであれば服装があまり関係しないことは納得行くかもしれませんが、その他の業種はどうでしょうか?クリエイティブ系なのでスーツはやめておいた方が良いのでしょうか。
実は以前、某ゲーム会社さんで「説明会・面接は服装完全自由」という告知を出した所がありました。結果としては・・・99%がスーツで来社したそうです。日本ではなかなか個性を出すということが一般化されていないので、どうしても「無難な服」を選んでしまうということでしょう。
スーツのメリット、デメリット
スーツはあまりに一般化されていることから、メリットもデメリットも目立ちやすい服です。逆に言えばこのメリットとデメリットを把握した上であればどんな服装でも自己PRに怖いことはありません。自己PRの失敗例とは、すなはち「PRしている人とその内容の違和感」にあるからです。
さて、まずスーツのメリットとは前述の通り「無難」であることです。下手に目立たない、下手に印象を強く与えない。差し引きがほぼゼロであることがスーツの最大のメリットです。逆にデメリットは「マイナス要素を浮きだたせる」ということです。例えば少し髪がボサッとしていたり服が汚れているだけでも、他のスーツを着た就活生との比較がすぐにできてしまうため欠点が目立ちやすくなります。逆に言えば清潔感があり完璧な形でスーツを着ていたとしても、それは大したプラスにはならないということです。
スーツが与える印象、来て良い私服
スーツが与える印象とは「きちんとしている」ことです。だから逆に下手な着こなしは欠点を目立たせてしまうのですが、この「きちんとしている」ことは社会人としての安心感につながるため、スーツを着る!と決意した場合は最低限の清潔感やシャツの皺、ネクタイが曲がっていないかなどについては気を付けるようにしましょう。髪の毛は整っているか、口が無意識に開いていないか・・・子供が親にチェックされるような内容ですが、意外とこれらができていない人が多く見受けられるのです。
また、もし私服を着ると決めた場合、または私服で良いよ、と言われた場合でも「清潔感」「キチンとした印象」は与えられる服であるようにしましょう。スーツほどのキッチリ感を与えられる私服は多くありませんが、ヨレヨレだったり穴が空いていたりという服を着てくる人は・・・これも意外といます。新しい服を買うまでのことはしなくても良いかもしれませんが、少なくともきちんと洗ったものであること、汚れの無いものを選んで下さい。
何故「私服」を求められることがあるのか
最後に、なぜたまに「私服で」という指定がつく会社があるか、ということについてです。これは別の記事でも書くと思いますが、基本的に面接など選考の場面で企業側は人材(あなた)の「素が見たい」と考えています。しかしなかなかスーツではガチガチに緊張してしまい素を引き出すことが困難です。結果として「私服で来てもらえれば少しはその人の人となりがわかるかな?」という思惑、「フランクな雰囲気でリラックスして欲しい」という思惑が「私服で来て下さい」という要求になる事がほとんどです。
私服で!と言われた場合は、企業側が出来る限りみなさんと近づきたいと積極的に考えている証拠。スーツは没個性的になるという欠点もありますので、何より大切な清潔感とキチンと感を大事にして面接に臨むようにしてください。