2016.01.20
そもそも自己啓発とは役に立つのか?自己啓発本300冊読んだ感想
ビ・ハイアには2〜3万冊以上(正確には2万冊以上は数えていません)の本があります。その上毎月・・・いや毎週?本は100冊ずつくらい増えてゆきます。すると、およそほぼ全てのジャンルを網羅することになります。文学、科学、宗教、ビジネス、運動・・・中には絵本まであります。私がこの会社に入ってはじめて知った書籍ジャンルが「自己啓発」。
『斎藤一人』シリーズや『引き寄せの法則』関連、最近であれば『嫌われる勇気』など、タイトル数にして300くらいの自己啓発本を読んできました。写真は「お金に関する自己啓発本」だけを集めた棚の一部です。自己啓発本の話をすると、友達などでも「ああいうのって、ちょっと敬遠する・・・」と遠慮されてしまう事がよくあります。今これを読んでいる人もそうかもしれませんし、私もそうでした。実際自己啓発本は役に立つのか?という話をしたいと思います。
そもそもビ・ハイアは「意識高い系」なのか?
ベンチャー、読書、朝早起き・・・そして自己啓発、と来れば、最近よく話題に出る「意識高い系」を彷彿させます。「意識高い系」の定義はふんわりとしか決まっていませんが、常見陽平さんの『「意識高い系」という病』によると下記のように定義されています。
1.やたらと学生団体を立ち上げようとする
2.やたらとプロフィールを「盛る」
3.全ては自己アピール、質問が長い
4.ソーシャルメディアで意識の高い発言を連発
5.人脈をやたらと自慢、そして利用する
6.やたらと前のめりの学生生活を送る
7.人を見下す
これらは出版当時の定義のため発信地となった学生を対象にしていますが、「意識高い系」という言葉が世の中に浸透するに連れ「カタカナ語をやけに使う」「人より高い位置にいることをやたらとアピールする」といったようなニュアンスも含まれるようになりました。その中心にあるのが「ITベンチャー」です。学生団体として起ち上がったグループがITベンチャーを企業する流れがあったこと、横文字を使うような文化がIT業界に多かったことから注目されるようになりました。
私も元々はベンチャーなんて全く希望せず、そういったものの存在を入社後はじめて知ったくらいの勢いでした。自己啓発にもまるで興味なし。しかし毎日の読書課題の中でそういった本だけに触れることも増えてゆきました。「意識高くない系」が自己啓発の本を読むとどうなるのでしょうか?
自己啓発は、人生の応急処置本
啓発本は、慣れないとかなり変です。「瞑想」とか「ありがとうと10回言う」みたいな話が普通に出て来ます。もちろんもっとライトな自己啓発本もあります。その中全てにおいて触れられているのは「いかに人生における普遍的な悩みを無くすか」についてなのです。自己啓発に興味があろうとなかろうと、意識が高かろうと低かろうと、人間の悩みは古今東西そう変わっていません。本に書いてある解決策は、どれも人に相談したレベルより練り込んだものであり、そもそも何故そんな風に悩んでしまうのか?といった根本的な分析の助けにもなってくれます。正直「気をしっかり持て」というようなことを回りくどく書いているだけだろう・・・と思っていた私には意外でした。
また、こういった方法論を少しでも実行することは、これまで自らが20年以上続けていた人生への態度や習慣を少し変えて別の視点から見ることにもなるため、かなり客観的な視点を持つことができます。結論を言えば、自己啓発本は読んで良かったと思えます。何か問題が起きたとき、落ち込んだときの解決策や応急処置が頭の中にある程度入っているというのはとても便利な体験です。何より自分が持つ悩みというものが、こんなにも普遍的でよくあることだ、と知る事自体、一種の開放感があります。
自己啓発本は万能か
自己啓発本は確かに、人生における様々な悩みに対応します。しかし注意しなければいけないのは「自己啓発」や「瞑想」といった方法論に頼るだけでは、あまり効果は期待できないということです。何万という人達が自己啓発本にヒントを求め、本を買ったりセミナーに通ったりしますが、結局今の自分を変えるという決心や覚悟の無いままそういったものを鵜呑みにしても、結局いつもの自分に戻ってしまいます。ビ・ハイアが自己啓発本をも取り入れて成長して行ったのは「自己啓発本に頼った」からではなく「自己啓発本を1つの方法論として1から100まで実践した」からです。結局本は道具に過ぎません。自分の目標ありきで本を利用する、そういった読書体制を大事にしてゆければと思います。
この記事についてはこちらの動画でも説明しています。
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